ガラス工芸品とは、ガラスを用いた工芸品のことです。私たちの生活におけるラグジュアリー(贅沢)なグラス類の実用品として、また、光を透して輝く美しい花瓶や置物などの室内装飾美術品がございます。

蜻蛉玉(トンボ玉)、薩摩切子や江戸切子などの和ガラス、ステンドグラス作品、国内作家のガラス工芸作品、オールドバカラ、エミール・ガレ、ドーム、ルネ・ラリックなどの国内外のガラス工芸品の買取ならGallery尚にお任せください。
昔から家にあるけど価値が分からないガラス工芸品の売却をお考えの際は是非ご相談下さい。

和ガラスについて

和ガラスは日本製のガラスのことで、昔は「びいどろ」、「ぎやまん」と言われていました。
びいどろは、ポルトガル語の「Vidro(ヴィードロ)」に由来しており、明治前期まで硝子は「びいどろ」と読まれていました。
ぎやまんはポルトガル語の「Diamante(ディアマント)」に由来しており、無色透明のカットが施されたヨーロッパ製ガラスの呼称でしたが、日本の厚みのある切子についても「和製ぎやまん」と呼ばれていたそうです。
次に和ガラスとして有名な薩摩切子と江戸切子についてご紹介します。

薩摩切子

薩摩切子

江戸時代に薩摩藩において西洋のガラス器を独自のやり方で模製して作られ、将軍家、大名家への贈答、篤姫の輿入道具としても利用された上級のガラス工芸品です。
薩摩切子の特徴は、2~3mm層の厚さがあり、これに大胆なカットを施すので切子面に色のグラデーション「ぼかし」が見られます。 幕末に薩摩藩で初めて赤色の発色に成功し、赤、藍等の色ガラスを透明な硝子に厚く被せ、様々な模様をカットする薩摩切子が作られました。しかし、薩摩切子は、島津斉彬の急死、薩英戦争、西南戦争の影響を受けわずか20数年の期間で途絶えています。
そのため、当時の薩摩切子で現存するものは非常に少なく希少な作品となります。

江戸切子

1834年にガラス問屋加賀屋でカットを施す江戸切子が始まり、当初は透明なガラスの表面にカット細工したものでした。
薩摩切子が跡絶え、後に江戸に移った「薩摩切子」職人から青や赤の被せガラスの技術の移転などにより、江戸切子においても色被せガラスの技法・素材も用いられるようになりました。

江戸切子の特徴は、色ガラスの層は1mm程度と薄く、鮮やかで日本独自の花や植物などの自然をモチーフとした文様です。
現在も東京都指定伝統工芸品および経済産業大臣指定伝統的工芸品として継承されています。

アール・ヌーヴォーとアール・デコのガラス

アール・ヌーヴォーは、フランス語で「新しい芸術」という意味で、日本美術に影響を受けた、豊かな色彩と自然や植物のモチーフの作品が多く、ガラス5000年の歴史の中で最高の美的極地に到達し、世界的な流行となりましたが30年余りで自然消滅していきました。

アール・デコは、アール・デコラティーヴ(装飾美術)の略でアール・ヌーヴォーの後展開した美術様式のことで、パリ万国博覧会で花開いたので1925年様式とも言われます。現代デザインの始まりで直線的、幾何学的(きかがくてき)、記号な造形の作品です。
次にフランスの代表的な作家とメーカーをご紹介します。

エミール・ガレ

エミール・ガレ 睡蓮図花瓶

シャルル・マルタン・エミール・ガレ(1846-1904)は、日本美術に影響を受けたと言われるアール・ヌーヴォー運動の中心的指導者です。
自然豊かなロレーヌ地方で育ち、植物学に関心を持ち自然に対する愛着が強かった。
後にジャポニズムの影響を受け、花や昆虫など自然をモチーフに陶芸、金工、七宝、木工などの技法を応用したあらゆる技法や技術で感動的なガラス作品を生み出しました。

ドーム(ドーム兄弟)

ドーム兄弟は、ナンシーでガラス工場を経営していたジャン・ドームの息子達で兄オーギュスト(1853-1909)、弟アントナン(1864-1931)のことです。
ドーム兄弟は、招聘された多くのガラス工芸家や美術家の協力によって高水準のガラス工芸品を制作しました。

ドーム兄弟に特徴的な技法としては1899年に特許を取得した次の技法があります。
アンテルカレールは、ガラス素地に絵模様を溶着させ、別のガラスをかぶせる技術です。
ヴィトリフィカシオンは、粉末状にした色ガラスを鉄板上でまぶし、その上に溶解している拭きガラスを外側にまぶしつけ再加熱し、素地と一体化するものです。

ドーム チューリップ文化瓶

ルネ・ラリック

ラリック オパルセント貝皿

ルネ・ラリックは(1860-1945)アール・ヌーヴォーとアール・デコの両時代に活躍しました。
アール・ヌーヴォー期は従来の不文律を打ち砕く革新的な宝飾作家であったが、1906年フランスの香水王から香水瓶のラベルデザインを依頼され、香水瓶のデザインをデザインしたことをきっかけにガラス工芸へ転進しました。当時ガラス工芸品の量産物の品質は低くなりがちであったため一点制作が主流でしたが、ラリックは質の高い量産品を作るために1909年プレス成形の特許を取り、型拭きガラスでは制作が難しい精密な作品を制作することに成功しました。
ラリックの作品には乳白色のオパルセントガラスが多く使われており、立像、花瓶等の鑑賞用の装飾品の他、デカンタ、グラス、香水瓶、花瓶、鉢、灰皿、カーマスコット、アクセサリー等の実用品もつくられ、時代を超えて現在も多くのコレクターを魅了し続けています。

バカラ

1764年フランス国王ルイ15世の許可の元ガラス工場が開設されたが、フランス革命の勃発や戦争等によりバカラ地方のガラス産業は失敗に帰し、1816年若き実業家エメ=ガブリエル・ダルティーグの手に渡りクリスタルガラス工場となり、クリスタルガラス製造をスタートしました。
1855年パリ万国博覧会に初参加し金賞受賞、1867年パリ万国博覧会ではグランプリを獲得するなど、フランスの歴史ある高級クリスタルガラスメーカーとして大変有名です。 バカラ社の作品は時代を超えて、現在も世界中で愛用されています。

バカラ 色被せ金彩花彫花瓶

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